2017年9月7日木曜日

初源伊万里と志野織部






この表紙のピューターあれこれ、の横に配置されたピューター製の水注ぎ。配置のズレ感といい、余白の残し方といい、集めている昭和40年代の蕾の中でもとりわけ洗練され、好きな表紙のデザインです。


まさかこの中に、秦秀雄さんの初源伊万里の文章が入っているとは、あまり想像できないのではないでしょうか。



秦さんの集められていた当時、秋草の描かれた初期及び初源伊万里の盃は、「どうぞ、そんなもので良ければお持ちになってください」ぐらいの代物であったとの文章中、引き合いに出された、また同じような扱いを受けて「どうぞそんなもので良ければ、」と言われていたのが志野織部の皿だったようです。



今年の4月に、唐津若手作家の初源伊万里展を行いました。

なかでも、丸田宗一廓さんの花クルス染付皿は、なんだか未来を感じた一品だったように思います。


これは勝見さんのアイディアで、志野織部にある図柄を初源伊万里へ落とし込むといったものでした。



そして、11月、安洞雅彦さんの個展ではまさに逆バージョンがメインとなります。



初期伊万里の図柄を、志野織部で。



単に図柄の並び替えパズルではなく。この小さな蕾の号の中で、秦さんの文章中初源伊万里と志野織部が並列して書かれていることは、僕だけでなく他のみなさんが感じるように感覚的に関連性があるように思えるんです。

それは焼き物のノリのようなもので、時代や産地、当時の作り手がというわけではありません。



安洞さんのサンプルを見ながら、半年ほどじっくり微調整を重ねた小さなお皿。
出来上がりが楽しみです。



初源伊万里と志野織部の秦さんの文章が入っている小さな蕾の号が、僕の大好きなピューターが表紙を飾っている。



こういう感じが、なんかいいんですよね。


dai



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