2014年5月18日日曜日

中村宗弘先生ギャラリートーク


昨日、日本橋三越にて中村宗弘先生のギャラリートークにお邪魔しました。



現在三越さんでは、2014三越美術逸品会が開催されており、会場は多くの人で賑わっていました。


先生の講演会は初めてで、楽しみにして伺いました。
お話をメモしながら、30分の短い時間でしたが大変勉強になることばかりで。


その時印象に残ったお話しですが、

"線"のお話です。


「日本画は巻くことが大前提にあるということ。

本来日本画は巻物にしなければいけないため、巻くためには絵具を薄く塗らなくてはいけない。(厚くなっては巻けないため)
そのためには制作の途中で色を塗り重ねることを避けなければいけない。
(色を塗り重ねると、厚くなり、膠といういわゆる絵具の接着剤的な役割をする素材がにごってしまい色がきれいに出ない)
そのためには描きはじめる最初の段階で色の配置を決定付けて置く必要があること、
色の配置を決めるのは下書きの線。色を分割する線。」



確かに、僕の浅はかな知識の中で、日本画とは、素材、宝石を塗っているようなもので、
素材を生かし、浮き立たせるもの、という考えがあったのですが

塗り重ねない、線を描く段階が最終的に色の見え方に関わってくる重要性というものに気付かされた講演会でした。


修正できない緊張感ある状態で作品を制作する。

やはり緊張感のない作品はどこか魅力に欠けるような気がします。




まさに、焼き物にも十分あてはまることで、

若い、若くない限らず、唐津の作家の中で、「いいあがりで焼けた、朝鮮唐津の流れ方がよくできた、土味がいい感じで。」


よく聞く話で、



しかし、昨日の講演会で少し自分の中で確信したというか、
当然のことなのでしょうけれど、

いいあがりで焼け、窯変も綺麗にでる。斑の釉薬も綺麗。土味も桃山風にできた、

これ、フォルムが、色を分割する線、形、ましてや絵画ではなく焼き物は3Dなので
立体に対するバランスの取り方が綺麗に出来ないと、まったく生かされないものになってしまいます。


こと唐津に関しては、窯変が、釉薬の流れが、絵がありそのどれもが静的ではなく動的です。

動いているように見える焼き物です。


だったら形はある程度整った形にしておかないとその動的な唐津の変化は生かされないと思っています。

そういう視点で桃山の伝世で、美術館に収まっているような唐津を見ると実に整形が細やか、丁寧です。


そういう初歩的なところからまた勉強する必要があると思った一日でした。




中村先生、またいつか講演して頂きたいです。。


PS:

三越の展覧会の前に、あじゅーるに先生の新しい作品をかけました。


夏に向けて、複雑な緑の色から、匂いまで伝わってきそうです。

ぜひギャラリーにてご覧ください。





dai
















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